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Channel: スポーツナビ+ タグ:週刊ベースボール
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QSの捉え方

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毎週、楽しみに拝読させていただいている『週刊ベースボール』の中にプロ野球アナリストである千葉功氏が執筆する「記録の手帳」という連載が有る。興味を持って読ませていただいているのだが、時折、頭の中に『?』が浮かぶ事がある。いや、時折でない。今回はクオリティ・スタートについて。田中将大のQS連続記録が50試合で途切れた事、QS率の高さにより投手の能力が単純に理解しやすい事、各球団のQS率の考察などが述べられている。そして、メッセンジャーを例として、以下のように語るのである。メッセンジャーは防御率はリーグ4位であるが、勝敗数で言うと現在は負け越している。通常であれば、不運ということで片づけられるが、QS率(両リーグ1位)を見てみると好投していると判断できると結論付けている。いやいや・・・、それであれば防御率というデータだけで十分なのではないか?防御率リーグ4位であれば十分な好投と言えるのだから。結局のところ防御率を比較する延長でQS率を比較してしまっているのだろう。あとは自身の主観的な記憶から、結論を導いている感満載である。楽天はQS率が低いので巻き返しには、投手陣の整備が必要とのことだが、そんなことは当たり前のことで、どのチームにおいてもそうなのだ。記録のプロであるのならばここで注目したいのは今シーズン投手成績が抜群に良いオリックスのQS率が12球団中7位だということだ。 QSの定義に戻りたい。 QSとは6回以上を投げ、自責点が3点以下であるということであった。オリックスには7回:馬原、8回:佐藤達、9回:平野佳という黄金のパターンが有る(もしくは、あった)。ここに比嘉を加えると、先発投手は5回投げ切ればいいのである。当然、先発完投を目指す金子、西のQS率は高い。だが他の投手は?早々に上記の黄金パターンに嵌めるため、QS率は伸びない事になる。そう、中継ぎ、救援陣が豊富なチームはQS率が下がる傾向にもあるのである。誰にでもわかる楽天の話をするのであれば、こういうところにこそ注目してもらいたいのものである。 QSを表層だけで見るのであれば、防御率を見るのとそこまで変わらないのである。

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